子供の頃ふらっとやって来るOBが苦手で部活辞めたけど、半世紀後同じ状況に苦虫。あれ、どうして来るんだろ。
こんにちは。imoimoです。
てきとーな製作をやっております。
今回のお題はセロから始めようと言うお寒い駄洒落。一度も触ったことの無いセロから膨らませて曲を作ろうと言う企画です。
今は木管パートを作っている所。
毎度のことながら、木管は難しいです。練習も勉強も大嫌いなクセにド素人がオケものを作ろうって言う話だから当然と言えば当然。
ただ、ド素人なりの楽しみもあって。事前に色々学ぶ事なくやっているから、毎回新たな発見があるのよ。
弦パートは基本的に同じ構造のサイズ違いな楽器で構成されているからアンサンブルもやりやすくて。それに比べると、木管はそもそもの仕組みが異なる人達が集まっています。
どうやらクラリネットが主役っぽいムードだねぇ、それなら他の楽器はサックスにした方が良いんじゃないかしら。なんて思ってしまうのです。
さにあらず。周りはダブルリードに囲まれて。それなら主役はオーボエじゃないの?と思いきや、そうでもないみたい。
更に最早や性別すら違うんじゃないの?ってくらいに造りが別物のフルートやピッコロが高音部を受け持っていて。不安だわぁ。
でも大丈夫。ウィンドオーケストラなんて言うのもあるのだから、木管でアンサンブルをやるのは良いことなはず。
いっぱいいるね(→【東京佼成ウィンドオーケストラ】)
構造が違う割には、みんなだいたいポーポー音かペーペー音で似ているし。
とは言え。弦や金管と合わせると木管ってかなり負けちゃう様に感じます。
それでいて基音が太めだからなのか、きちんと鳴ってるんだよねぇ。うまくやらないと悪い方に存在感が出ちゃう。
綺麗に整数倍音(【UNSW】)
・・・でもないか…
超有名過ぎてか、略名でしかなかなか出てこなかったけど、UNSWって言うのはニューサウスウェールズ大学って言うオーストラリアの大学でした。
いずれにしても。
段々盛り上がる所ではクラリネットやフルートに時間差で徐々に加わってもらうといい感じ。
発音の構造は違えどもパイプで共鳴させて鳴らすのは同じだから、みんな仲良し。うまく馴染むのね。
対旋律を重ねてもうまくコンビネーションが取れます。単体とアンサンブルでは音色がかなり変わって聴こえるのも木管の面白い所かも知れません。
オルガンも似た所があって。ストップやドローバーの組み合わせで音色自体が変わるものね。
子供の頃、貯めたお小遣いをはたいてパイプオルガンのリサイタルに行きました。
初めて生で聴いたパイプオルガンは、ストップの切替で変幻自在。途中でストリングスに聴こえたりピアノにすら聴こえたりしたものです。思っていたよりも音は小さかったけど。
でもさ。シンセで作ったフルートとクラリネットとオーボエとかを重ねて鳴らすと、大抵はロクな事にならないと思うのよ。アナログだろうがFMだろうが結果は同じだった気がします。
やっぱり実際の楽器はうまく倍音がグチャっとならない様に進化しているのかしら。多少は気を遣うけれど、今のところうまく重なってくれているみたいです。
もっとも、PCMなサンプリング音で鳴らしているからリアルじゃないか。それでもFMやPDとかとはやっぱり違うんだなぁってことの様です。
苦手だとばかりも言ってられないので、色々と試してみながら作っています。
今回面白いなぁと思ったのは、短音と長音でかなり印象が違うってことかしら。
シンセだったら速めのフレーズとロングトーンの所で音色を変えるかも、と思うようなものも一人でこなせちゃいます。特にクラリネットとコールアングレ。
強弱や音程でもかなり音色が変わるので、重ねる時もベロシティの調節でムードが変わります。
こりゃあシンセとは大分違うわけだ、なんて思いながらクリップに音符を並べて行きました。弦パートよりもゲートタイムやベロシティの調整には数倍気を遣っているかも。シンセだったらベタ打ちでも良かったりするから、木管は手間がかかるなぁと言う感想。
少し問題があって。
フルートとオーボエ、クラリネットとコールアングレって音域が似通っている様に感じます。
音を重ねる時に、なにもわざわざみんなでやらなくても例えばフルートを二声にしたら良いんじゃないかしら。なんて思うのです。
今回はどうせ居るから別々のパートで和声を組んでみました。
あら不思議。
フルートだけとかクラリネットだけで和声を鳴らすよりもスッキリ聴こえる気がします。
重ね出汁と同じ論理なのかしら。鶏だけの澄んだ出汁も美味しいけれど、魚介醤油豚骨みたいな多重出汁も美味しいよね。木管パート=家系ラーメン説。
絶対間違っています。
本来は使い分けるべきなのだろうけれど、どちらかと言えば単一楽器で和声を組むよりも音域の近い別々の楽器で組む方が良い感じ。今後はこちらを基本にしたいと感じます。
あぁ。だからわざわざ構造の異なる楽器で構成しているのか、木管。
恐らくは大きな勘違い。でもうまく行くみたいだからいっか。
と言うわけで教訓。
木管は横着せずに一揃え使おう。
たぶん間違ってるよ。
そんなこんなでお粗末様でした。
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