旧作を手直しする話 Part 22

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それは仕上げの上塗りか、はたまた恥の上塗りか

こんにちは。imoimoです。

1、2年前に作った曲を手直ししております。延々とやっております。

何分てきとーにゆるーくやっておりますので、曲を作る時には何度も何度も聴きなおしながら作っております。

結果的に、出来上がる頃にはもうその曲を聴き飽きている、と言う事が殆どになるのでした。

そんな作り方でやっている曲を、更に手直しすると言うのは余計に苦行なわけでして。

前回作った時にばっちらかした音源を、ゴミ取りしながらどうにかこうにか一通り手直しが終わりました。

ゴミ取りをした結果、芯だけになった楽曲はその凡庸さが際立つ結果となりまして。こりゃぁいかん。結構良いと思ったんだけどなぁ…

とにかく少しはお化粧しようよ、と言うわけで肉付けをやろうとしております。

ちょっとは楽しい所からやろうかな、と思いますので始めにイントロで鳴っているシンセストリングスを手直ししようと思います。

挿しているプラグインはSuperWave P8。

Super Wave P8。10年ぐらい前からある有名無料プラグイン(→ダウンロード)。

RolandのJP-8000(→USのRolandページ)に代表されるSuper Sawサウンドに特化したプラグインで、出てくる音はほぼほぼ似たような音。

JP-8000。小室哲哉さんも使っていたんだってっ!!

勿論エディットできますので普通に2系統のアナログシンセとして使えますが「P8を使うならこの音でしょう?」と言う音があるのです。

昔流行った「ブジャー」て言う、デチューンの利いた滲んだシンセトーンが真骨頂。2系統のディレイで壮大な広がりにもできますし、かけなければダンス系でありそうなジャリ音がカンタンに鳴るものです。トランス御用達とよく言われております(が、そもそもトランスと言うジャンル自体をよくわかっておりません)。

そんなP8をかなり左右に振って鳴らしていて、広がりはあるし他のトラックともうまくケンカせずに鳴っているのですが。

2小節だけ、音がほとんどこいつのみになる部分がありまして。色々いじった分ソロだとちょっと迫力不足なわけです。

ギターリフとかでも

ライブでは通して弾いているリフでも、いざレコーディングと言うとフィルインだけ別録りしたり、と言う事はよくある事で。デジタルの今日はますます部分部分で作りこんだりもできるわけですが。横着な性格なもので、バッキングで鳴っている時もソロで前に出る時も一発で済ませてしまいたいわけです。

とは言え、ここでシンセのセッティングを変えてしまうと今度はバッキングと喧嘩し兼ねません。折角各パート分離良くまとめられたのが台無し。

別の音を重ねてレイヤーしようかとも思いましたが、それはそれで取ってつけたような展開になりかねません(本当は、シンセをエディットするのが面倒だっただけ)。

試しに、もう一つP8を挿して、同じ音でユニゾンしてみました。ただしディレイ無し。アタックは少し早め。

おっ!?いいかも

要は、問題の独りぼっちになる2小節だけ、センターで音が鳴るようにしてみる、て言う話。

ミキサー卓があれば「ここでフェーダーちょっと上げるよな」みたいな処理をプログラムじゃなくてトラックの上塗りでやってしまおう、と言う作戦なわけでした。

2トラックユニゾンのまま1曲通して鳴らしてみると、やはりセンターのレンジを喰ってしまうのか音のバランスがおかしくなります。かと言って一部分だけ別の音源をレイヤーする、と言うのもいかにも「ぶっこみました」みたいで恰好悪いし。この線で行ってみようかな。

そんなこんなでお粗末様でした。

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