奇跡の九連休だったお正月も最終日には息切れ気味な閑散渋谷でした。なんて書き出したけれど、手間取っている内にもう世の中巡航運転。
こんにちは。imoimoです。
てきとーな製作をやっております。
今回のお題はセロから始めようと言うお寒い駄洒落。一度も触ったことの無いセロで作った骨組みを膨らませて行こうと言う企画です。
主旋律にちょいちょい上行スケールが出てきます。普通のメジャーとかマイナーじゃなくて、連続半音や三半音が挟まる不思議スケール。
空耳で聞こえた旋律を譜面に落とした結果なんだけど、どこか違う気がします。合ってるかどうかすらわからないのでそのまま続行して来ました。
いい加減…
コードを充ててみるとやっぱりメジャーもマイナーも合わなくて。無理矢理ディミニッシュだのオーギュメントだので納得させようとして参りました。
弦パートが出来上がって、今はフルートのトラックを作っているのだけれど。ここへ来て対旋律を吹かせたくなっちゃった。
上行で動く弦に対してフルートは下行で吹いて交錯したいのよ。
上行フレーズが3度でハモっているから、フルートは合間を縫って下行。なかなか隙間がありません。スクランブル交差点の様な難易度です。
そう言えば。
渋谷のスクランブルはどうしてアレで日本人は誰もぶつからずに渡れるの?なんて話しがありました。
以前は修学旅行で東京に行く前に、スクランブル交差点の渡り方の授業がある学校もあったとか。本当かしら。
でもね。そんな日本文化はこの頃すっかり崩壊しております。
まず、スマホに夢中の人は無理。ま、このテの人は目の不自由な方と同じだからこちらが気を遣おう。
分かりづらいけれど、妙にポカンとした動きだなと思ったらイヤホンしてたのかって人も無理。このテの人も耳の不自由な方と同じだから気を遣おう。
ぶつかりおじさんはワザとぶつかって来るのだから、そもそもきちんと交錯する事に反対の立場なんだとして。スクランブル交差点よりは道玄坂とかに入ってからの方が見かけるけれど。
この頃増えているのは、確固たる意志を持って自分の進路も速度も変更しない人たち。あたかも無人の野を行く様な渡り方。
自分の進路を塞ぐ人なんてこの世に居るわけないと信じている人たちが増えてるなぁと感じます。周りが避けるのが当たり前と信じて疑わない人たち。あるいは周囲にいるのが自分同様意志を持って動く人間だとは思っていないかの様な人たち。だからぶつかると隕石にでも当たったのかってくらいにビックリするのよ。あの人達って言うか子たち、なんで突進して来るんだろう。
個人主義って言うのはそう言う事なのかなぁ、なんて思うのです。だから個人主義の国の人が見るとスクランブル交差点は脅威に感じるのか、とも思う次第です。全体主義国に見えるのかも。
どうしてスクランブル交差点は綺麗に交錯できたんだろう。個人的には学校教育の影響なんだろうなぁ、なんて思うのです。
良いとか悪いとかじゃなくて、イッチニイッチニで行進しようとか体操しようとか全員同じ事を同じペースでやる事を訓練する事が教育の基本にあった時代が長かった事で綺麗に交錯できていたのだと思います。
稲作が国民の仕事の大半だった頃は、田植えも稲刈りも人力。田植えは皆でペースを合わせないと綺麗に植えられないから大切な事。その後の大量生産も同じだねぇ。
国力=兵力=兵数だった時代にはこれはとても重要な事だったろうから、当時の仕組みがうまく機能していた事の現れなんだろうなと思うのです。
その後、これじゃダメだってんで個性尊重だのみんな一番だのダイバーシティだのみたいな感じで手を代え品を替えて個人主義を進めて来たけれど。いい事ばかりでもなくて、結果スクランブル交差点はうまく交錯できなくなって来たんだろうなと思うのです。だらだらした横断者に、ランボルギーニやランクルに乗っていてもイラついて急発進する様な人がいないだけまだマシかも。
そんなわけだから、近い将来スクランブル交差点観たさにTSUTAYAの二階にたむろする観光客はいなくなるんじゃないかしら。美しくないからね。あ。次はあり得ないくらいに低速走行するランボルギーニが名物になるかも。
それだけ長々と悪態を吐くって事は、進んでいないね。
まぁ、年寄なんで世迷いごとを言いたかっただけ。
・・・で、なんだっけ。
そうそう。奇妙なスケールの話だった。
スケールって言うのにはお決まりのヤツがあるんだよねぇ。
ただしメジャーとマイナーだけじゃなくて、とんでもない量があります。
メジャースケールはいわゆるドレミファソラシドか。
マイナーには色々あるのね。ラシドレミファソラはナチュラルマイナー。
ソが半音上がるのはハーモニックマイナーだってっ。
こっちの方がよく使うかも。
1オクターブに7つ音が入るのがヘプタトニックで、5つで済ますのはペンタトニック。
いわゆるドレミファソラシドから始まって、レミファソラシドとかミファソラシドレとそれぞれに名前が付いています。
ドレミ・・・=イオニアン
レミファ・・=ドリアン
ミファソ・・=フリジアン
ファソラ・・=リディアン
ソラシ・・・=ミクソリディアン
ラシド・・・=エオリアン
シドレ・・・=ロクリアン
・・・はぁ…ギリシャの神様の名前かしら。
さっきのハーモニックマイナーみたいに、一部変更するヤツも色々あって。
よくあるのはメロディックマイナーで、二か所変更。
もっと異国情緒のあるのがいいよねってんでハンガリアンマイナー
ラシドと短調で来て、レミファが半音で動くのがカッコいいね。
ドとレ#のあいだが3半音開くのも良い感じ。
ブルーススケールなんて言うのもあるのか。
へプタトニックでもペンタトニックでもなくヘキサトニック。6音構成のスケールだね。
マイナーのペンタトニックのラドレファソに五度のミがフラットして入るのかあ。やっぱブルースってカッコいい。
ビバップなんて言うのもあって、
ビバップメジャー。これまた5つ目から半音続きになるね。お陰でオクターブ内に8音入るオクタトニック。
うにょうにょ上がる場所違いがビバップドミナント。
もうお腹いっぱいだわ。
ロックやジャズだけじゃなくて、クラシックでもスケールは勿論あって。
練習曲集のHANONなんて一冊まるごとスケールだし。むやみにやると指つるよ。
全音のハノン(→【Amazon】)
本来は運指練習の教則本です。
リトルピシュナなんて言うのもあるのかぁ。
これは左右の手を別々に動かすための練習なんだってっ。やりたくねぇ…
やれよ。
こんだけあるんだから、きっとどれかのスケールの空耳なんだろうけれど。探すのも面倒で、どこがズレているのか追求するのはもうやめよう。
うまく不協和音にならない様に合間を縫って縫って下行フレーズを入れました。
そう言えば、小僧の頃にいきがって買ったクラシックの作曲法のシリーズ本にもこう言うの書いてあったな。時給200円台の頃に3000円もしたのに。10冊くらいのシリーズだったけど、2冊で破産しました。
革張りの本でカッコよかったんだけど、パラパラ見ておしまい。
読めって。
ま、なんとかなるだろ。
そんなこんなでお粗末様でした。
コメント