’80年代有名シンセは結構タダで揃う話

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昔読んでお気に入りだったけれども、今はもう持っていない本を買いなおしたりするわけです。既に絶版でシミだらけの中古本だったりもして

こんにちは。imoimoです。

2023.3.12

2020年2月に一部修正しておりますが、更に加筆修正しました。少しはお役立ちかも。

遠い昔、YAMAHA DX-7の発売は黒船並みの出来事でした(→【DX-7とKX-1発売の時 前編、後編】)。

その頃の名機と言われるシンセは、今日エミュレータが色々出ております。サンプリングベースのものや回路エミュレートのものなど様々ですし、無料のものから高価なもの、果ては復刻の実機まで様々。

無料で揃えなおす往年の名機、て事で80年代の有名シンセとその無料エミュレータVSTを挙げておきます。

YAMAHA DX-7

一世を風靡したので、当時の現役ミュージシャンはほぼ全員使ったと思われるくらいの名機。

このエミュレータVSTは、DEXEDが有名です(ダウンロードはこちら)。

DX-7のプリセットファイル(SYS-EX)がそのまま読み込めるので再現性抜群。

2023.3.12 加筆

sysexファイルは無料でもあちらこちらにあって。

例えば【dxsysex.com】

[Original Yamaha]と言うヤツは発売時に付いてくるROMの内容がDX7やDX1、TX7など各種収録されています。

はたまた[Brian Eno DX7]みたいに、プロの使っていたパッチがそのまま公開されたものなんかもあります。

もう一つ有名なのだと【Yamaha Black Boxes】

被っているのもあるけれど、内容が一覧できるのでDLしやすいかも知れません。

と言うかsysexファイルは小さいから、ぜーんぶDLしても大したことないのよ。

他にはBobby Bluesさんのページとかね。

もうお腹いっぱいパッチが手に入ります。エディットが大変と言うので定評があるFMシンセも、これくらいプリセットがあればバッチリよ。

2020.2.18追記

DEXEDは今でもバリバリにレギュラーで使っております。

そして2023.3もバリバリ現役です。

Roland SH-101

オプションでショルダーシンセに切り替えられた1VCO-1VCFのシンプルなアナログシンセ。シンセベースに強いと言われています。

このエミュレータで有名なのはTAL-BassLineダウンロードはこちら)。

恐ろしくそっくりなフロントデザインです。

KORG Polysix

これ使っている人も多かった。JUPITER-8は高額だった上に定期的に部品交換が必要だったと言われていますので、使いやすかったのかな。当時のリハーサルスタジオは、これ貸してくれるところが結構多かったです。

評判は高いのですが、なぜかこれだけ外観が全く似ていないと言うEFM KP-6ダウンロードはこちら

そんなにクセのある回路構成でもないので、音をちゃちゃっと作れます。

2023.3.12 追記

KP-6は32bit版しか無くて。64bit版のものはたいてい有料みたい。

本家のKORGさんがソフトシンセで出しているからなのかもね。

KORGの昔のシンセのエミュレータはFull Bucket Musicさんが色々と無償公開されています。

Polysixは無いけれど、Poly-800はあるよ。

なによりももう少し前の機種ΣとΔ、Mono/Poly、セミモジュラータイプのPS-3300などがあるのが魅力です。

2023年現在でも使うレトロシンセの中でKORGだとΣのエミュレータのStigmaかしら。

音作りが素早くできるのと、半音の半音みたいなのが出せるのが魅力。

Roland Jupiter-8

例えばJourneyのジョナサン・ケインや、VOWWOWで厚見玲衣さんが使ったりと、当時のプロ御用達名機。先輩がなぜか持っていたけれども、触らせてももらえませんでした。

そんな名機のエミュレータで有名どころはK Brown Synth Plugins Roland JP-680(ダウンロードはこちら

この人、エミュレータをやたらと発表しているので、眺めるだけでも楽しいです。作品全部欲しい方はこちらからダウンロード

「すんごい時間かかるよ!」と警告されております。試しに「download all」をリクエストしてみたところ、1.9GBあって15分くらいでできました。脅かさないでよ…

2023.3.12追記

K Brownさんのシンセエミュレータはたくさんあるけれど、32bit版のものが多くて。

人気のある一部のものやオリジナルのプラグインシンセが64bitに移植されています。

【K Brown Synth Plugins】の中にある一覧の上の方が64bit版もあるヤツ。

MS-20のエミュレータやCS-70なんかは32bit版だけです。

プラグインのダウンロードは別の場所にあるから、ページの上から二行目のリンクで入ってください。

JP-680は今でも、と言うか最近特に使っています。

やっぱこの頃のシンセはカンタンで年寄りにも優しいです。

Sequential Circuits Prophet-5

YMOが愛用していたので特に日本人には有名ですね。これは170万とかしたので、到底買えず。

その頃、同じSCIのPRO-8と言うシンセが激安だったので単純に「SCIのシンセを持ちたい」と言う欲求から買いましたが、しょぼしょぼな音しか出ずにがっかりした記憶があります。Prophet-5とはあまりに違いすぎた…同じ気持ちの方もいらっしゃるようで、PRO-8に関する解説がありました(→こちら)。もっとディスっているのはこのページ。激しく同感。まぁシーケンシャルの黒歴史ですかね。

そんな個人的な恨みつらみはさておき。Prophet-5のエミュレータで有名なのはRoberson AudioProphanityダウンロードはこちら

バンドルでダウンロードできるので、これ入れると他にMinimoogや、ARP Oddyseyなどのエミュレータも一緒にゲットできます。

評価が高いのはR.A. Mowg(→ダウンロード)。結構リアルなミニムーグのエミュレータです。下音優先のモノな所とか忠実。音も太め。たまに落ちるあたりもリアルかも知れません。

そんなこんなでお粗末様でした。

※この記事は、2018.6.18の記事が調子悪くなてしまったのであらためて作り直しました。

2023.3.12 追記

そんなRoberson Audioさんのプラグインも32bit版しか無くて。

64bit版はおろかVST3規格じゃないとダメよなんて言うDAWが主流な今日では、なかなかタダでは使えません。

と言うか。こう言うオールドなシンセを使いたい人はテイストにこだわりがある人が多いのかも知れないから、実機さながらの音質が求められるのかも知れません。

そうなると、Arturiaとかu-heとかのものが求められる様で。

u-heにはタダで優れたシンセが色々と公開されていますがオリジナルなもの。

32bit版のものが多い昔のシンセのエミュレータ(と言うか雰囲気再現プラグイン?)を使うにはブリッジソフトが必要です。

無料DAWのCakewalkではブリッジ機能が内蔵されているから気にせず使えますが、Wavefrom Freeだと32bitと64bitの混在使用はできませんので、ブリッジソフトでプラグインを変換する必要があります。

このブリッジソフト。タダのものは結局見つかりませんで。安くて使ってみてもOKだったのはjBridgeかしら(→【j’s stuff】)。

どうしても一円も使わずにやるなら方法は二つ

  1. DAWはCakewalkにする。
  2. 32bit版のものは諦める。

imoimoはWaveform Freeが好きなので、現在の対策は2番です。

ブリッジソフトも買ったのに結局使わなくなっちゃいました。

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