年寄りの冷水でFMシンセDEXEDのエディット(前編かも)

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めっちゃ混んでるお蕎麦屋さん。おまけのお稲荷さんが2個ともXLで納得。

こんにちは。imoimoです。

てきとーな製作をやっております。

今回は遠い昔に作ったメロディに全く別物のバックを付けようと言う企画。今作っているのはシンセのトラック。

久し振りにシンセだらけで行こうと色々使って参りました。ついにFMシンセの出番で、挿したのはDEXED(→ダウンロード)。

超有名。

FMシンセのプラグインは色々あるけれど、なんたってタダ。そして玄人仕様の6OPタイプ。何よりもDX7のクローンと言う三拍子揃っている所が強みです。

DX7。当時はとにかく面食らったものです。それまでのシンセとはあまりに違い過ぎて、過去の経験が1つも役に立たない感じでした。

その後出たサンプラー系キーボードとかウェーブテーブル系シンセの方がよっぽど従来の減算型シンセと似ている気がします。

バブル前の年寄りはこのDX7ショックを実体験しているけれど、スマホだって買ったらすぐ使える現代の人は今からDEXED挿してやる気になるのかしら。

なにしろFMシンセはエディットが難解。予測不能な音の変わり方をするから、直感的には操作しづらいのね。勉強しないと使えないタイプ…

あ。数年前に出たこの本は凄く良いです。

【FMシンセのあたらしいトリセツ】→amazon

勉強嫌いなimoimoですら一度は読みましたから。オススメ。覚えきれなかったけど。

本を買っても行きあたりばったりなのは実機の頃と同じ。進歩しないまま年寄りの冷水と相成りました。

DEXEDは

DX7クローン。と言う事はこれまでの人類の叡智をそのまま使えると言う事です。先達のエディットデータをSys-Exと言うファイルでそのまま読めちゃう。そもそも標準でも大量の音色データが付いてきます。

選ぶだけで良いじゃない。

いやいや。エディットした、て言う爪痕を残したいのよ。年寄りに限って山のてっぺんで写真撮りたがるでしょ?アレよアレ。

FMシンセの理屈なんぞは置いておいて。エディットしちゃおう。

1.それぽい音を選ぶ。

なんだ。結局プリセット頼みじゃない。

さっきの本をちゃんと読んでおくんだった。今回はエレピの様なクラビの様な、要するにアタックのある音を作りたいからピアノとかクラビとかで取りあえずチョイス。

アルゴリズム、てのが割と大事かも。

オルガンとか宇宙的SEをセレクトすると、このアルゴリズムな事が多くて。

これってサイン波のOSCが1から5まで並んでいて、6番が変調かけてクセのある音色になるよと言う事。ピアノとかクラビにはあんまり向いてなさそうね。

少しはおさらいしておこう。

FMシンセって言うのはOSCにフィルターをかけるのではなくて、OSCに極端に変調をかけて音色を変える仕組み。

どっちもオシレータなんだけど、音を鳴らすキャリアと変調をかけるモジュレータに役割が分かれていて。

ざっくり言ってキャリアのエンベロープで音量の変化を作って、モジュレータのエンベロープが音色の変化と言う考え方で作るのね。

そうなると、こんなタテに整列したアルゴリズムは小さな構成のFMシンセがパラで何台もあるのと同じ。

ピアノとか木管とか、細かな表情を付けたい音だと大抵こんなアルゴリズムで作られています。

これができるから6OPのFMシンセなのよ、てぇ話ですが。

まぁ難解。自分じゃ作れやしないって。

今回選んだプリセットのアルゴリズムもコレ。

2.モジュレータを切ったり入れたりして効果を調べる。

6個あるオペレータの番号の隣にスライドスイッチがあって、ミュートを簡単にかけられます。

キャリア一つにモジュレータが3系統かかっているから、キャリア(1番)のすぐ手前のオペレータをミュートするとそれぞれどんな効果がかかっているのかを調べられます。

大抵

  • ざっくりした音の感じを決めている
  • アタックとか出足の細かい表情を作っている
  • 揺らぎをつけ足したり別の表情を追加している
  • 高音部と低音部や強弱で表情が変わる様にしている

と言う目的で繋がっている事が多いみたい。

あ。もう一つ。

  • 素人には微妙過ぎて目的が分からないものがある

事もしょっちゅう。

どれか一つ、ミュートするのとしないのとで極端に音色が変わるヤツがあるはずでして。これが中核の部分ね。

中核のモジュレータをいじると大きく音色が変わります。

そうそう。こんなアルゴリズムもあったっけ。

これは3,4,5が同じモジュレータで変調されているから厚い音とかを作るのに向いてそう。

1-2の系統はアクセントだったりアタックだったり別物な事が多いね。

フィードバックとか言って自分で自分に変調かけるのも6番にかかっているから、この場合は分かりやすく6番のオペレータが音色のキモ。

3.周波数比を変えてみる。

キャリアはたいてい0.5とか1、せいぜい2の周波数になっている事が多くて。そうしないとすぐ音痴になるから。

モジュレータがその何倍になっているかで倍音構成が変わるから音色が大きく変わる、と言うのがFM変調のキモなんだってっ。

このプリセットだと基本キャリアとモジュレータの周波数比が1:1。

これを1:6とかにして行くといわゆるキンキンしたFMシンセぽい音が顔を出して来る感じ。

このプリセットは[ARP 2600]て名前付いてるくらいだから、アナログっぽい音を狙っているのね。

1:1とか1:2だと自然派のアナログぽい音色になる感じ。

ここの詳しい説明がさっきの「FMシンセのあたらしいトリセツ」に分かり易く書いてあって感激したのです。でも全部忘れちまった。

かくして爺ぃに進歩は無し。

今作っている奴は結局色々といじくって1:5、1:4、1:1みたいになっています。

Coarseて言うのでざっくりした周波数を決めて、Fineでちょびっとずらすとコーラスみたいな効果になったりフェイザーみたいな効果になったり汚しになったりします。

結構汚れております。

水色の塗り絵みたいなのがエンベロープ。

DX7が最初に出た時に一番躓いたところです。

このエンベロープがDX7最大の武器だったと思うのだけど、いつものADSRとは勝手が違って面食らうのね。

もうこれは明日やろう。

そんなこんなでお粗末様でした。

後編はこちら

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