あぶく銭が入ったので、立ちの寿司屋で好きなだけ喰ってやろうと意気込んだけれど。結局日和って高級回転寿司どまり。

こんにちは。imoimoです。
てきとーな製作をやっております。
この頃検索が増えているワードに「Audiostock 審査厳しくなった」ていうのがある様です。
本当なら由々しき事態だねぇ。
あなたごときの腕前じゃ関係ないでしょ。
Audiostockと言うのは
商用フリーの音源ストックサービス(→【Audiostock】)。
動画やゲーム・広告やらに使う音源が100万曲以上あって、著作権を気にせず使えるサービスです。
単品売りは商用音源だから高いけれど、サブスクプランもあって月々858円から。
一応優待付きのリンクを貼っておきますね。
スタンダードプラン↓

配信者プラン↓

そうは言っても、こちとら使う方じゃなくて作る方。「クリエイターさん」とムズムズする呼び方をされる立場ですが、作る方は登録無料です。
曲ができたは良いけれど、ファイルやURLをすぐ失くしちゃうタイプ。その昔は2Tr38のマスターテープですら失くしたくらいですから、酷いもんです。
こんなのの頃。
そんな有り様なので、最近は曲ができたらAudiostockさんに登録して管理してもらうようにしております。
TikTok向けの音源とも提携していたり、ちょいちょい使ってもらえるとそれなりに報酬が貰えると言う仕組み。
まだ知名度も低かった頃は、登録数も少なくて。
2019年頃のトップページ。まだ12万点でした。
「チャチャッと作ってガンガン稼ごうっ!!」みたいな記事が巷に溢れていた頃です。
それじゃぁってんで応募してみたのがAudiostockさんにお世話になる様になった始まり。
ただ問題が一つあって。
そう。Audiostockには審査があるのです。
商用BGMってどんなのだろう。
遠い昔、知り合いのアングラ劇団で劇伴とかを付けた事はあったけれど。曲調に文句を言われるのは朝飯前。何分何秒きっかりにしてくれとか、挙句の果ては舞台で生演奏でやってくれとか要求はエスカレート。
と言うよりも、無理よ。練習も勉強も大嫌いだもの。
なんて経験があったので、ビビりながら可もなく不可もなくなものを応募してみました。
ま、あえなく不合格。
その後も何度か応募して、不合格を連発。いい加減審査通過なんて都市伝説なんじゃないの?と思い始めた頃にひょっこり合格しました。
それがこの曲(→【Gray Earth Dawn】)。
あ。聴くだけなら普通にSpotifyやApple Musicにあります。
一度合格ると今度はなかなか審査落ちしなくなりまして。
いったいこれはどう言う基準なのだろうと、今度はあれこれ審査に落ちる方法を試して参りました。
公表されている
判断基準
- ノイズがあるのはダメ
- 曲アタマやお尻の無音部分が長すぎるのはダメ
- パクリはダメ
- 一度合格したからと言ってただ移調しただけとか楽器を替えただけもダメ
- ボカロものはダメ
- セリフやSEは要注意
は対策できるとして、一番厄介な「品質が基準を満たしていないため」って言うヤツを探りたいのよ。
コレ。
今の所手ごたえを感じている基準ってヤツを独断で推定すると
- 根性が足りないヤツはダメ
- ベースが端っことか突飛なのはダメ
- 打ち込みなのにツインドラムとかふざけたものはダメ
- 「昔の曲をリメイクしました」みたいに権利がヤバそうなムードのものはダメ
と言った可能性を感じておりました。
その割に、曲が凡庸かどうかはあまり関係ないのかなとも思っていたのです。
コレ言われちゃったらもうアウトだからね。
前々回は、バラバラのモチーフを繋ぎ合わせてパッチワークみたいにして作りました。
途中やや強引な部分もあったけれど、まぁいつも通りくらいの出来だと思って登録したのです。
あらあら。審査落ち。
これが落ちた曲の”Patcher”(→【YouTube Music】)。
売れようが売れなかろうが、審査に落ちるとやっぱりショックですからね。次の曲では結構真面目に取り組んだ次第です。
とは言え。そんな初心はすぐに忘れてしまい、出来上がりの頃には変わらぬいい加減ぶりとなりました。
めでたく完成と相成りまして、さあどうかしら。登録申請しました。
あっれぇ
即審査落ち。
そんなにダメだったかしら。
最近は審査落ち通知に噛み付く人がいるのかしら。以前と比べるとかなり丁寧なお断りメールが来るようになりました。
品質基準が非公開なのはこれまで通りだけど、ポイントが書かれています。なになに?
1.音源/機材の品質
2.打ち込み技術、ミキシング/マスタリング技術
3.楽曲(音楽的な違和感の有無、商業的観点でのクオリティの
だってっ。
音源や機材は、これまでの経験からすると別に有料音源やプロ用機材じゃなくても良かったはずです。それに今回使っているのだって一応有料音源だし。
生演奏の場合は結構シビアなのかも知れません。でも、こちとら打ち込みですからね。
でもね。生演奏の曲は高く売れるのよ。レア楽器があれば尚グッドなんだってっ。
打ち込みやマスタリングはたしかに自信ないわ。
いつもおかしなことになるし、位相がどうたらとかラウドネスがどうたらとか言われても困ります。
とは言え、これもいつも通りよ。
となると、やっぱり楽曲かしら。
審査通過した曲と比べてみても、音質から曲の感じに至るまで遜色ないと思うのよ。
むしろ前に登録した曲を、同じ系統で更に真面目に作った感じだと思うんだけどなぁ。
以前登録したもの(”Dark Ocean”→【YouTube Music】)
あっ。もしかしたら、おんなじ感じだったのが悪いのかしら。でもこれまでも似た者同士なものは幾つも登録してるしなぁ。
と、今回久し振りに2連続で不合格となりました。
そう言えば
この間、なんだか不穏な一斉メールが来ていたっけ。
「販売中作品の販売停止について」…怖わっ。
出だしの本文はね、
Audiostockにてライセンス販売審査を経て販売開始とな
った場合でも、 事務局の判断によって販売を停止させていただくことがございます 。 販売停止とする理由は様々ですが、いくつか例示いたします。
- 他者の権利を侵害しうる可能性があるとわかった場合
- ライブラリーミュージックとして適切ではないと判断した場合
- その他、
調査によって販売を継続するのが望ましくないと判断した場合 ・・・
まあ、商用音源だから権利関係に問題があったらそりゃダメよ。それよりも、その後のお達しが恐ろしいわ。
要するに、一度合格してもあとで 取り消す事もあるからね。って言う話。今までそんな話は無かったと思います。
これはもうね、明らかに審査基準を上げますって言う話と同義語よ。と思うのです。
巷に流布している「Audiostock 審査厳しくなった」って言うのはどうやら本当みたい。
ま、ビジネスとして考えてみたら当然と言えば当然かもしれません。
まだ知名度も低かった頃の登録楽曲は数万曲。それでも他の音源サービスとかよりは何倍もあって、有料サービスはやっぱり凄いなぁと思っておりました。
ビジネス的に考えると、この時期はやはり有料だから他の無料サービスと差別化が必要。
だから権利関係をきちんと管理したり、そして何よりも使いやすい即戦力の音源ばかりと言うラインナップにしたかっただろうなと思います。
当然審査基準はある程度厳しめ。imoimoの様なド素人は門前払いよ言う時期だったんじゃないかしら。
10万曲を超えた頃からは、今度はバリエーションが必要だと考えるよね。ユーザーを増やさないといけない時期。そうなると数を増やしたいからちょっとダサくても審査を通そうって言う事になるんじゃないかしら。
更に、配信ブームも相まって手軽に誰でも使える環境を整えるのが課題になったんじゃないかしら。
きっと今田美桜さんを起用して広告に力を入れていた時期の基準はスケールアップのために緩くしていたんじゃないかしら。
2022年頃。どんどん曲が登録されて急拡大していました。
現在の登録曲は100万曲以上。クリエイターも3万人以上との事です。
3万人の人がつくった100万曲となると、人間が考える様なものはだいたいカバーできたんじゃないかしら。
「Audiostockで探せば必要な音源は必ずある」と言う状態が出来上がったら次はクオリティの向上だよねぇ。
そもそも100万曲と言うと、仮に1曲平均3分だったとすると全部で300万分。
3,000,000分=50,000時間=2,083日=5.7年。
探している内に締め切りが来ちゃうよね。むしろ分類と検索の機能強化の方がサービスとしてはメインになってくる時期なんだと思います。
90万曲を超えた頃から、新規登録曲のペースは落ち始めて。
一時期は月間15,000曲つまり500曲/日ぐらいのペースだったのが、最近は月間3,000曲つまり100曲/日。80%減速しています。
登録する人が減ったと言うよりは、やっぱり厳選モードに入っているんだと思います。
そのあおりで、昔質より量でガバーッと審査通したヤツも選び直そうって言う動きになったのかしら。
あからさまに
Audiostockの審査基準は上がったと言う事なのではないかと言うのが結論でして。
そんな厳しくされちゃぁ、こちとらド素人ですから無理よ。となるわけですが。
そんな10年弱の間に、Audiostockさんの業容もかなり進化されました。
ユーザーの方向けには、ひと月1,000円以下のサブスクプランができて使いやすくなりました。
そして、クリエイターの方向けには配信代行を頼めるようになりました。
配信代行の方は、クリエイターの自己責任の誓約書を書かされるから審査はありません。
世の中の配信代行サービスは大抵有料です。
Audiostockに頼むのはタダ。その代わり売上のバック率は結構低め。
沢山売れる人にはお勧めしないけど、こうして自分の作品をついつい失くしてしまうタイプにとっては物凄く有難いです。
審査に通った曲なら、他にコンピレーショアルバムに収録してくれたりもするからなんだか大物になった気分。
ま、次の曲は久しぶりにギターメインでロックぽいのにしようと思っていて。審査通る気はハナからしないけれど、配信の手続きはやってくれるから希望が持てるってもんです。
あらためて。
100万曲でクリエイター3万人ってことは、一人平均30曲ぐらい登録しているって事かぁ。
今確認したら、自分は29曲審査通って販売中でした(→クリエイターページ)。
もう少しで平均超え。がんばろう。
問題の今回審査通過できずとなった”Shadow Ship Calls”は2025年4月14日配信開始予定と相成りました。
こんなんでも、たまにお気に入り登録して貰えたり実際に利用報酬が入ったりすると嬉しいものです。
今は審査厳しいみたいだから、配信目当てでやるのも良いかもね。
そんなこんなでお粗末様でした。




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