図面通りに作っても、実物はイメージ通りになかなかならないもので
こんにちは。imoimoです。
ピアノだけのトラックを、アンサンブルに直しております。
ストリングスを5パートで作ろうとしておりまして、コントラバスを前半ピチカート、後半ボゥイングと言うところまでやって参りました。
意外とピチカート音が埋もれずにうまく鳴っているのですが、もう一声目立ちたい。
そこで、作戦を立てて実験してみました。
作戦1 エキサイター作戦
その名の通りの効果。きちんと音が表に頭一つ出て来ます。
どちらかと言うと、ボゥイングの方が効果が出るかな、と感じてこちらのトラックにかける事にしました。
…ちと目立ちすぎかな。かすかにかけるのが良いみたい。
作戦2 トランジェントシェイパー作戦
普通は打楽器系の立ち上がりの早いものを、よりシャープに立ち上げるために使うのだと思います。
コンプレッサーの応用編FXですが、何分imoimoにはコンプコンプレックスがあるので、うまく使えるか自信なし状態。
アタック部分をつまみ上げて行くと、なかなか良い感じに音が立って来ました。
調子に乗ってもっと上げたところ…
「ピシッ!パシッ!」
これこれ!この音が欲しかったんです。
ピチカートするときのノイズが、サンプリング時に調整してあってもわずかに残っていて、それをガツッと引っ張り出してくれました。他パートを鳴らすとほとんど聞こえなくなりますが、こう言うサブリミナル的な音素が大切なのね、と実感。楽音とは無関係の音で音が立ちました。
これ、割とアリかも
ハープシコードの音とかも、チャリチャリと弦を爪が掻くノイズがないとそれっぽくなりません。
ピアノのサンプリング音源も、ハンマーノイズとか言って、打鍵の際のハンマーのカスカス言う音が入っている方がリアル。
シンセで音を作る時も、アタックのある音や、メロディラインの音などには出足にノイズが入ると聞きやすくなったりします。
話は流れて…
シンセの音作りにノイズを載せるのは、最近のimoimoのマイブームでもあるわけでして。
いわゆるVCO-VCF方式のシンセの時は、オシレーターに少しだけホワイトノイズを混ぜたり、パッチができるものだと少しだけモジュレーションにノイズをつないだりすると、微妙に音が汚れます。
FM系だと、キャリア(オペレータのパッチの一番出口側の箱)に対して極端に高いピッチのモジュレータ(オペレータのパッチで、キャリアにつながっている方の箱)をアタックの部分だけかけると、「キャション」みたいな音が混ざって、微妙に音が汚れます。
波形を書ける方式のシンセは、基本波形の一部にノイズ波形を混ぜ込むとしゃがれたような音質になります。
生の楽器だと自然にこういうのが混ざるのですが、シンセは一般にかなり純粋な音素になるので、少し汚しを入れた方が音が立つようです。
ヴォーカルもロニー・ジェイムス・ディオやマイク・ヴェセラ、ボニー・タイラー、ロッド・スチュワートみたいなしゃがれ系に入れ込んでしまうimoimoは、シンセもしゃがれたいのでした。
そんなこんなでお粗末様でした。
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