果たして簡単に字余りとか言ってしまって良いものかどうか。不可欠な余白と無意味な余白の見極めはなかなか
こんにちは。imoimoです。
新しくプロジェクトを作りまして、行き当たりばったりに製作を始めております。
予備アイデア無しに、Aメロ、Bメロ、サビの3ブロックを作って並べてみております。言い訳すると、今回の主眼はギター音源の乗換えテストにあるからなのです。チャチャッとやっちまいたいところ。
4小節ずつのクリップに区切って作ろう、と言う事もテーマにして臨んでおりますので、各ブロックは8小節。3つ並べて24小節のはずが…
28小節ある!
萩尾望都(→Wikipedia)かっ!!て感じ。
11人いる!(/萩尾望都 小学館→熱烈なファンの方の解説サイト[萩尾望都作品目録])
そうでした。変化が欲しくてBメロとサビの間に全く異質な4小節を突っ込んでいたのでした。
セオリーだとBメロは「ブリッジ」とか言って、ちょいと他とはムードが違うものを入れましょう、みたいな部分。
そこからサビに入る前に更に変化するんでブリッジのブリッジ。二重橋状態です。
リズムを見てみると、
- Aメロはベタに「ダッダダダッダダ」
- サビもベタに「ダッダダダッダダ」
ブリッジのBメロはちょっと変わって3+3+2のシンコペーションが軸になっております。「チャーラーラ」的なリズム。
この変化だけでも十分なはずなのに、更に異質なものが挟まっております。
問題の4小節。出だしは「チャンチャラチャンチャン」みたいなストリングス。パッヘルベルのカノン(→YouTube)の盛り上がる部分のバイオリンに似ているリズム。
ついさっきまで汗臭そうにダッダダダッダダやっていたところにパッヘルベルはかなり異質。アタマおかしいんじゃないの?と自問自答。まあ繋がってるんだから良いじゃない?
ところが
「チャンチャラチャンチャン」は2小節だけ。後の2小節が破壊的に脱線しております。最早や事故ではないかと。
「ンチャチャチャチャーン」。ベートーヴェンかっ!?と言うリズム。いきなりアタマが休符になっております。
これはベートーヴェンの第五交響曲「運命」の出だし(→YouTube)です。
さっきまで16分で区切った時の1と3の拍は必ず強拍だったのに、休符で来てしまうと耳が騙されてリズム感が狂ってしまうのが人の常。
サビに突入した時にどうも喰い気味に入るように聞こえてしまいます。
かなりリズム音痴なimoimoは、このテの曲にすぐ引っかかってしまうのです。
例えばDEEP PURPLE(→公式ページ)の”Knocking At Your Back Door”(→YouTube)とかVOWWOW(→Wikipedia)の”Go Insane”(→YouTube)みたいなパターンのイントロにすぐ引っかかてしまうわけ。Yes(→Wikipedia)の”Siberian Khatru”(→YouTube)みたいな15拍子のイントロもカクカクしちゃうタイプ。ましてや途中に挟まっていると大混乱。
「ンチャチャチャチャーン」の2発目は、3小節目の4拍目の裏から始まっているので、もはや意味不明です。一体現在位置はどこ?と思う間もなくサビに突入と言う流れ。
4小節目を半拍延ばそうかな、とも考えましたがリズムを見失うのは自分だけかも知れないのでそのままにする事にします。
それにしても
さすがは楽聖ベートーヴェン様。よく考えておられます。
まず、2拍子にした所。
そして、ちゃんとロングトーンにはフェルマータ。
こうして問題を回避しているのですねっ。
…本当は違います。きちんと意図的にこの楽譜は緻密に作られているのです。考え抜かれた動機(一般に2小節の音楽の最小単位。要するにモチーフの事)なのであります。問題とか言うとバチが当たります。
そんなこんなでお粗末様でした。
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