難しそうなの挿してみよう

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不思議な方角から雨風が来る日が多くて。そんなんだったっけかなぁ。

こんにちは。imoimoです。

てきとーな製作をやっております。

今作っているのはバンドとフルオケの合体もの。手間取ってと言うにも程があるよぉっと言うわけで、かれこれ半年かかっております。

たしか去年の暮に作業開始したはずなんだけど、今はもう7月。いったい何をやっておるのやら、と言う状況なのです。

山登りの様なものでして、それでも日々やっていればいつかは出来上がりになるものです。昨日、ようやく全てのトラックのバランスを調節し終えました。満を持してオーディオに書き出そう。

こうして所謂ツーミックスが出来上がりました。

きちんとウデがあれば、これで出来上がり。アナログの頃なら後はカセットテープにダビングしまくって配りまくるばかりの状態です。

手配りだけならまだしも。当時常識的に行われていた、曲を録ったらダビングしまくりの送りまくりと言うのは結構迷惑だったのかもね。

半世紀ぐらい前だけど、オランダに行きたいって言う歌を録った時にはオランダの事なんて一つも知らないのにオランダ大使館に送りつけた事もあったっけ。

当然の様に大使館としてはガン無視スルーの無回答だったけど、今思うと送られた方は恐怖のどん底だったんじゃないかしら。何が入っているかも分からないし、テロかと思ったりして。

せめてプロダクションとかラジオ局とかにしとけって。ま、捨てられるだけだけどね。

でもね。最近はここからもう一捻りあるんでしょう?世にいうマスタリングってヤツ。

遠い昔はマスタリングと言うと、工場のプロの方の仕事だったイメージです。

デモテープはマスタリングなんてやりゃしなくて。レコードにする時に、2Tr/38のテープを持ち込むとマスタリングって言うのをやってくれて原盤をカッティングしてくれるのでした。原盤を使ってプレスするのね。針が飛んだりしない様に調節してくれるのです。

2Tr/38てのはこんなヤツ。

なんだか印刷にも似ていて。この頃は全部自分でやるのが主流の様だけど、昔は原稿を届けると版下代が別途掛かってからのハイ印刷だったと思います。

そんなマスタリングや製版。これは要するにド素人が手出しするなよって言う城門みたいなものじゃないかしら。

本来のマスタリングは用途に合わせて音圧とか特性なんかを調整する作業だそうですが、そんな高等なことはできるはずもなくて。

しかも最近の配信は、ある程度そう言うのを調節してくれるからね。巷では「配信してもらう時に音が変わらない様にする方法」なんて話も沢山あるけれど、こちとらそんな高尚な話とは無縁。そもそも原音とmp3の区別も怪しいからね。

さてさて。

御託を並べていないで、ツーミックスを調節しよう。

新しく作ったトラックにツーミックスのクリップを配置して、他のトラックは全部ミュート。

マスターの所に無料スペクトラムアナライザーを挿しました。

VoxengoのSPAN(→ダウンロード)。

書き出す前に散々確認したから、ピークを越えてクリッピングしている所はありません。ピークも最大で-0.2dBぐらいかしら。

ギリギリじゃないの。

マスタリングと言うと、どうも微妙で小難しいイメージがあって。そもそも今の状況でオッケーと思うからツーミックスしたのに、更にどうしろって言うのよ。

とりあえずコンプかな。でもせっかくだから難しそうなコンプ挿そう。

難しそうだからお高いと言うわけでもなくて。無料のマスタリングコンプを挿しました。

Tokyo Dawn RecordsのKotelnikov(→ダウンロード)。

Tokyoて言ってるけれどドイツのデベロッパーさん。TDRって言ってるけれどミッキーは居ないのよって言う茶目っ気たっぷりな所ですが、いかにもドイツ製ないかつい感じ。

スレショルドを動かしながら、軽い感じでかけて行ってみます。

元のツーミックスは少しザラっとした尖った所のある音でした。よく言えばソリッド(?)悪く言えば雑(そっちだね)。

音がなんとなく滑らかになって、ざらついた所が取れて来ます。泥団子を磨いている様な感じ。

マスタリングのFXはちょっとずつちょっとずつかけて行くもんだよ、と以前何かの本で読んだことがあって。一気にどうにかしようとしてはいけないみたい。なんとなく品が良くなったかなと言う程度の所で止めました。

お次はEQかしら。もういっちょTDR挿そう。

【Tokyo Disney Resort】

いやその極寒ボケはいいから。

4バンドダイナミックEQのNOVA(→ダウンロード)。

EQだけでも動作するけれど、コンプも合わせられます。バンドごとに設定可能。

ま、小難しいよね。

でもね。これまたかかりがスムーズと言うか優しいと言うかなFX。

実際に音を聴きながら、スペアナで確認しながらいじって行くと不自然に突き出たりしていた部分が丸くなって行きます。

今回はどうやら2kHz辺りに音が集まり過ぎているみたい。低域はいつのまにかモゴモゴ言う様になっていました。

少しだけ改善させようと言う事でちょびっとずつかけて。NOVAを入れたり切ったりしながら変化を確認しました。

ずーっと入れっぱなしで聴いていると耳が馴れちゃってなんでも良く聴こえちゃうのです。

バカ耳…

手持ちの「マスタリング」なんちゃらが無くなって来ました。最後には便利FXを挿そう。

Ozone(→製品ページ)。今Ver.11だけど、持っているのはVer.9まで。

以前は粘っているとちょいちょい無料キャンペーンをやってくれたOzone Elementsですが、このごるすっかりご無沙汰。代わりにNeutron Elements(→製品ページ)のキャンペーンが多い様です。

ほうらね。今日も無料キャンペーン中。

なんか似ている両者だけど、ちょっとずつ違います。Neutronはトラック単体向けで、Ozoneは全体に使うんだそうです。よくわからんけど。

実際今回の作業中にNeutronを一部使ってみたけれど、今の所どうもしっくり来ていません。

ウデが悪いのよ。

とにかくOzone9 Elements。マルチバンドEQとイメージャー、マキシマイザーの3点セットの複合FXです。イメージャーは単体でも無料公開されています(→ダウンロード)。

便利なのは、AI自動調節機能が付いている所。

曲を聴かせて、なんならお手本(リファレンスって言うみたい)も聴かせて。ハイどうすればいい?てボタンを押すと自動的にセッティングをしてくれます。

クセとしてはかなりキツめにやって来るかなと思うので、そこから少しセーブするのが手軽な感じ。

耳の悪い身としては、EQの帯域を設定してくれるのが大助かりです。

最初にEQを調節して、20Hz以下と20kHz以上は追加したEQでカット。

イメージャーは後回しにしてマキシマイザー。

自動調節よりもリミッターもマキシマイザーもスレショルドを抑え気味にしました。

最後にイメージャー。

あんまり広げ過ぎると気持ち悪いから、我慢が大事。

元のツーミックスと比較してみると、どことなく角が取れて音がまとまった気がします。

個々のパートも聴き分けやすくなった気がする。

あっ。

今だけモニターヘッドホン使ってるんだった。

そんなこんなでお粗末様でした。

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