思い通りに表現するには練習が要るけれど、練習はしたくないし。そんな事でくよくよしている内に練習するのがきっと正解
こんにちは。imoimoです。
1、2年前に作った曲を手直ししております。延々とやっております。
後半に、ちょびっとバッキングが止まる所があって。キックが目立つ箇所があるのです。
硬めのキックで作っておりますが、ここだけはやっぱり「ズドーン」と言うか「どぉーん」みたいになって欲しいのです。
以前
全編そう言うキックで作ろうとしたことがあるのですが。
それはそれでうまいこと行かないもので、全体に泥水が沈んだ様な音になってしまいました。
ミックスが上手ければ問題ないのかも知れませんが、勉強も練習も大嫌いではそうそう上手くやれるわけもなく。
で、今回は音を重ねてしまおうと言う厚塗り作戦にする事にしました。
ピアノでも
トップノートにだけグロッケンを重ねたり、フレーズの最後の音にだけストリングス重ねたり、爪にマニキュアを塗る様な事をやる時があります。
その昔、YAMAHA DX-7が出た時に、プリセットの中にベロシティやスケーリングのコントロールをかなりきつめに設定してあるものがいくつかあって。普通に弾いた時とフォルテシモの時でアタックの音色がガラッと変わるものや、低音と高音で全然音を変えて、両手で弾くとアンサンブルみたいになるものにびっくりした記憶があります。何せ当時そんな仕掛けのできるシンセはありませんでしたからね(今では当たり前にありますが)。考えた人天才!!とか思ったものです。
YAMAHA DX-7。今でも愛用者の多い名機です。
それはさておき。キックの「 バス バス バス バス」(よくある2、4拍目にキックだけ踏むヤツ)の4音だけを「 どぉーん どぉーん どぉーん どぉーん」にしたいわけです。「どぉーん」も祭り太鼓のどぅぉーんではなくて、もっと兵器寄りのど ぉーん。
シンセで作る事も考えましたが、ノイズで作るとimoimoの技量では恐らく普通に大砲の音になってしまうことが予想されます。
シンセドラム、例えば808系のキック音も探しましたがしっくりくるものがなく…
Roland TR-808。これまた伝説の名機です
で、色々考えるにキックの音として重ねるのではなく、残響音だけを重ねようと言う結論に至りました。
となると、重ねるキックの音はパルスに近い短い音が良いのではないか。そんなこんなでリズム系のプラグインを探して「どーん」でも「ぼん」でもなく「ぶっ」とだけ鳴るキックを重ねました。日頃リズムマシン系のプラグインを使わないので、取りあえず的に挿してみたのがこれ
99SoundsのDrum Machine(→ダウンロード)。
元々はサウンドライブラリとして配布していたものをサンプル・プレイバッカーにパックしてプラグインにしたもの。Sample Scienceが協力しているので開発元が二つ載っているみたいです。
そこに挿したのはDragonfly Reverb
Michael Willisさんのホールリバーブ(→ダウンロード)。Freeverb3のアルゴリズムにIRデータを設定してプリセットっぽくした感じなのかな。操作性がラクチンで結構動作も軽いのが素晴らしいと思っております。
で、「ブッ」と言う短いキックに大き目のホールリバーブをかけてみました。
「どぉぉ~んん」…それっぽくなって参りました。
キックと同時に鳴らすのでは迫力不足。プリディレイを長めにして、半歩遅れてリバーブ音が来るようにしてみると徐々にそれっぽくなって参ります。SF映画とかで爆発の光が来て後から爆風と音が来るシーンの感じ。
コンプでエンベロープを潰して、ゲートで尻尾を切って行くと、壁が迫ってくるような感じのリバーブに鳴って参りました。これこれ!!今回はうまく行きそうな予感です。
そんなこんなでお粗末様でした。
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