地階のある建物には大抵汚水槽と呼ばれる肥溜めがあって。建物も何だか生き物みたい
こんにちは。imoimoです。
世の中便利になりまして。タダでも結構な曲作りができる様になりました。
むしろタダのものが多すぎて回り道も屡々なくらい。そんなわけなので、仮に今から始めるなら何が良いだろうと言う必要十分をまとめております。
←6へ戻る
シンセ
そもそも。最近は素材の様な演奏を録音したものを並べたり切ったり貼ったりして作る事も可能。むしろこっちが主流だったりして。
シンセを使うと、やはり音符を並べる必要が出てきます。ちょっと古い作り方かなぁなどと思ったり。
タダでやろう、と言うのが前提なので古めの作り方でも良いよね、と割り切ることにしました。
昔ながらのシンセ(→1)と、サンプラー系のシンセ(→2)の必要十分をまとめたので、その他的なものをまとめておこうと思います。
加算合成
と言うのが一般的になったのは30年くらい前。
それまでのシンセは大凡元の波形を削ったり膨らませたりして音を作るタイプ。人の声帯と口腔の発想なわけでして。
ヒョンな事から、臨界点を超えるような処理で波形そのものが複雑になるじゃない、と言う発想が生まれまして。いわば今までのが火力発電なら原子力発電みたいなもの。
そんなジャンルが加算合成型と呼ばれています。昔ながらのは減算型と呼ばれるようになりました。。
代表格はFMシンセ。直感的に音を作り辛いので難解と言われていますが、先達の遺産の音色がたくさんあるので結構大丈夫。
タダのFMシンセと言えばやはりこれかなと思います。
DEXED
フルエデイットのFMシンセの元祖、世界初のフルデジタルシンセだったYAMAHA DX-7のクローンです(→ダウンロード)。
有名だけど、一応念のため実機です。
プリセットもたくさん入っているので大人気。sys-exと言う、かつてのDX-7実機で使われた設定データも読み込めます。
音色のデータは結構公開されていて、発売時の音もあるのはここ(→【sysexdb.com】)。
有名アーティストの音があるのはここ(→【dxsysex.com】)。
他にもがっさりまとめてくれているのがここ(→Bobby Bluesさんのページ)。
タダのFMシンセは他にも色々あるけれど、ほぼDEXEDでOKだと思います。
ちなみに、FMシンセの「FM変調」と言うのは、アナログ式で言うVCOのピッチ信号に同じような周波数の変調をかけるわけでして、要はLFOの代わりにVCOを繋いじゃう感じ。
最近のVAシンセ(アナログ系の事)でも、大体OSC2をOSC1に変調で繋ぐことができます。「FM」と表記されている事が多いです。
これによって、元のオシレータの波形の倍音成分を増やせるわけ。
そうは言っても、他の構成の都合もあって、DEXEDと同じ音が作れるわけではありません。
一方
箪笥のようなサイズでツマミだらけのキカイを弄るのがたまらん、と言うのもシンセの魅力。
こんな感じのヤツ(Moog III)。
モジュールごとに結線して独自の構成のシンセにできるし。
そんなモジュラーシンセはこれまたセッティングが大変。何しろ半分シンセを自作する様なものですから。
タダで大掛かりなものもありますが、丁度良いサイズ感なのがコレ。
Kamioooka
ベーシックなモジュールが一通り揃っていて、10モジュール迄使えます(→ダウンロード)。
ちょっと凝った事をやろうとすると10スロットでは足りないと感じますが。そうなると一つ二つで済む話ではなくなる事も多いので、この限定された空間で音を作るのがちょうどよい感じです。
無料のモジュラーシンセではVCVのRACKが有名です(→ダウンロード)。
が、現在の所VSTに対応しておらず、ブリッジ(→VeeSeeVSTRack)をいっちょ噛みさせないと使えません(FXとしては同梱の【VCV-Bridje】で挿せるそうです→SSS最音児様)。
そのブリッジもどうも今一つ使いづらいし、スタンドアロンで鳴らして取り込むのも面倒だしで、結局今は使っていません。
本当は、音一つ作るのに何時間もかかるからですが…
と言うわけでものの数分で音を作れるKamioooka万歳!!なわけです。
シーケンサ
殆ど使いませんが、シンセと言えばシーケンサがつきもの。
モジュレーション的に積極的にシーケンサを使うのが最近は常識の様です。
この辺が上手だなあ、と思ったのはHYBRID-3
ですが、残念ながら普段は有料です。たまに無料キャンペーンやっています(→製品ページ)。
タダで、似ているものと言うと
NIGHTLIFE
カリフォルニアのACOUSTICAの無償製品です(→ダウンロード)。
この辺になってくると、もはや好みになってくると思うのでそろそろシンセ集めは終了と言う事で。
そんなこんなでお粗末様でした。
8へ進む→
コメント