あり合わせのやっつけ料理。旨い時は稀でして、腕ではなくて運かも
こんにちは。imoimoです。
新しくプロジェクトを作りまして、またぞろ製作を始めております。
無計画に始めてしまうのはいつもの事。少しは考えようと、今回は4小節ずつ(きちんと?)クリップを区切りながら作っております。
とは言うものの
問題は中身でして。何しろ、最初になーんにも思いつかなかったものですから一つ目のクリップは「ダッダダダッダダダッダダダッダダ」と言うGm一発のギターとなっております。
これはイヤな予感しかしないぞ、と言うわけで次のクリップでは大きく変化させようと四苦八苦。
無謀にも次のブロックはシーケンサ系のシンセが「シパピッパシシプ」みたいに鳴っているもの。そりゃぁいくら何でもあんまり、てぇものです。続けて聴くと最早や雑音。
「シパピッパシシプ」に使っているのはHybrid 3(→公式ページ)。タダではないけれどほぼほぼ$1で入手可能の$100クラスプラグインシンセ。
それじゃあ、てんで今度はオケ風のストリングスを繋いでみました。今度はまあまあテレビのチャンネル変えた時くらいの断絶感に収まっております。
この辺りからようやくアタマが回り始めました。
曲作りに於いて全く違うものを並べて繋ぐ作業には、とてつもないセンスが要求されるのが常。そんなものは在庫したことありませんので、ここはセオリーみたいなものを使おうか、と思います。
忘れておりました。
自分が何よりも練習と勉強が嫌いだった、て事。セオリーの在庫もありゃしないのでした。それならば一般論から攻めてみようかと思います。
人間の知覚は差分で認識している要素が大きくて。ちょっとずつの変化や予測できる変化は心地よい様です。一方不連続な変化や無変化には不安やストレスを感じる様です。そんな刺激をうまいこと組み合わせると良い曲になる様ですので、あまりに不連続なものは非常に厄介。一見かけ離れているように見えるものでも、共通部分があればそこで連続できるので、その上での変化を付けて行く様にしようと言う作戦と相成りました。
この作戦に則って、まず共通項を作ろうと思います。
一見、「ダッダダ」と「シパピッ」の二つのブロックには共通項が全くありませぬ。そんな中でも共通するところを無理やり手繰り寄せますと…
- BPMが同じ
- どちらも4拍子
あらそうですか、そんなに違わないぢゃない。と前向きに考える事にします。
もう少しお互いに歩み寄りなさいよ、と言うわけで「もしもダッダダのギター君がそのまま弾き続けたらどうしているか」を想像してみました。
…なる程。もし弾き続けたらここはFを弾いていたのね、ギター君。
Gmの次のコードがF、と言うのもベタ過ぎやしませんか?と思うのですがこの事態が予想できたからこそシーケンサやらストリングスやらが割って入っている次第です。
ギター君の気持ち的にはここではFを弾きたかったのだ、と言う事が分かったので、ストリングスとシーケンサは彼の遺志を継いでFから開始することに致しました。
そうなると、少なくともルートがGからFへと自然な流れになるのでちょっとだけ違和感が減少。そう言うわけで新たな共通項
- コード進行が同じ
が出来上がりました。
もう少し歩み寄らせたいものです。「ダッダダ」はBPM=140ぐらいの16ビートなんで、シーケンサも16ビートの1つ目と4つ目はアクセントになる様に調整しようかなと思います。でも面倒なんでそれは後回しと言う事にして、ストリングスにフレーズを刻んでもらいました…キーはFでお願いします。
こうして、もう一つ共通項が出来まして
- リズムが同じ
この辺りで、雑音から楽曲に大分近づいて参りました。やれる気がしてきたわけです。何てったって次のクリップの音がかすかに頭で鳴り始めましたからねっ!
そんな自問自答と言うか一人何役のセッションを続けております。
でもね、
そもそもの話
確か「次の製作はIRON MAIDENをコピーしたい」とか言ってなかった、け(→[どこで出来上がりにするか、それが問題])。どうしてIRON MAIDENやろうかなぁ、と思っていたのにこうなってしまったのやら…
きっと、やりたかったのはコピー曲なわけではなくて、BPMをそのままに倍速にリズムが変わるビートチェンジをやりたかっただけだと思います。だからHallowed Be Thy Name(/IRON MAIDEN,→YouTube)コピーしようかな、と言う気持ちになっていたのかなと思います。こう言うビートチェンジの曲は結構好きでして、3連符がそのまま8ビートになっちゃうMEGADETHの”In My Darkest Hour”(→YouTube)とか、大好物ですねぇ…話が脱線気味ですのでこんなところで。
そんなこんなでお粗末様でした。
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