お弁当の巾着袋を提げたフレッシュマンが多慌てでUターン。商売道具忘れたかね
こんにちは。imoimoです。
てきとーな製作をやっております。
今回はバンドとオケの合体ものを気楽に作ろうと言う企画。気楽と言うのは無計画と同義語の様です。
今はビオラのパートを作っているのですが、周りが破茶滅茶な動きをしているせいか難航しております。
作業は捗らないし、街をぶらついた時にも何か無いかなぁとヒント探し。
こういう時、て別に音や音楽でなくても良いよね。何らかの刺激でアタマが動くとヒョイッと思いついたりするものみたい。
とは言え、さっきのお弁当命のフレッシュマンでは何も出ず。チェッと思ってよく見たら結婚指輪していて、そもそもフレッシュマンと言う事自体が間違った思い込みかもとなりました。
そうなると、忘れたのはそもそも商売道具ではなく。例えばガスを点けっぱなしだったとか、緊急事態だったのかも知れないし。
人間の認識なんていい加減だよなぁ、と思いながらブラブラ。ま、実際は明確に駅を目指しているのですが気持ちの問題。
道すがら、お屋敷の松が花をつけていて。
こんなヤツ(【NHK】)。
ニョキニョキ伸びるから結構不気味なのよ。
見た目とは裏腹に、ニョキッとしているのが女の子の雌花、根元のコロコロしているのが男の子の雄花。
何十年も前、松がこんな花をつけるなんて知らなかったのです。松のことなんて気にした事無かったよ。
当時父が小脳梗塞で入院していて。
小脳梗塞て言うのは食べたり話したりの機能が損なわれるけれど、耳は聞こえるし意識もハッキリ。恐らくガラスの瓶に詰められてジャム漬けにされた様な病状だったんだと思います。外界の刺激は全部キャッチできるのに身動きもできなけりゃ言葉も出ない。イラつくだろうなぁ。
ゆるやかに勘当されていた立場だったので、倒れたって事きっかけで本当に久しぶりに会うようになったのでした。
病室で身動き一つできず寝たきりだから退屈だろうね。何か珍しいもの無いかなぁと思っていた矢先に出くわしたのがこの松の花。こりゃ大スクープだよ。きっと何十年に一度しか開花しないんだよ、と勝手に思い込んだわけです。
当時携帯はあったけれどカメラはまだ付いていなかったから、スパイが使うような消しゴムサイズのデジカメを持ち歩いておりました。これでパシャッ。
盗撮??
違います。
極小デジカメにモニターは付いていないから、わざわざプリンタで印画紙印刷して見せに行ったのです。
本人的には何十年に一度しか起こらない現象だと思っているから、凄えのあったぜと父に見せたわけですが。
身体も動かないし喋れもしないのに意識がハッキリしている父の、その時のなんとも言えない絶望的な目の光が忘れられません。
あれっ。思ったよりウケないなと思ったわけですが、毎年の当たり前な出来事にやたらと得意満面な息子の愚かさに絶望したみたい。あるいは、おちょくられてると思って怒っていたのかも。
その後どんどん父は呆けて行ったから、最後のやり取りがこんなガッカリさせるやり取りだったと思うと申し訳ないです。いっそ勘当されたままの方が良かったかもね。
なんてことを思い出したりしながら、ビオラの続きを考えていると。
不思議なもので、行き詰まっていた次のフレーズがもやぁっと浮かんできます。
これで作業を再開できそう。
ま。「天国のおとっつぁんが助けてくれた」などとは思いもしませんが。
勘当されて当然。親不孝者め。
でもね。毎年松の花が咲く度にこの日の事を思い出すよ。墓の場所もよく知らないけれど供養になってんじゃないかしら。
墓参りぐらいしろって。
そんなこんなでお粗末様でした。
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