異常な暑さと言うけれど、湿気の方が参るわ。ひと夏結局カラッとせず。
練習やら勉強やらをせず、おカネもかけずに曲を作りたいと言うお話。
考えてもみたら
料理やスポーツ同様、曲作りも専門用語が盛りだくさん。これもじわじわとストレスになるよねぇ。なるべく少なくやろうと思います。
前回入れたDAWって言うのは作業台みたいなものでして。
今日、曲を作るには
- なにかアイデアを出して
- 繰り返したり膨らませたり幾つか並べたりして
- 音で鳴らして
- 録音して
- キレイにして
- 仕上げ
と言う手順が一般的。
街角でギター抱えて歌うなら1.から3.でオッケーだけど、そのためには練習や勉強をしないとなかなかねぇ。
何度もやり直ししながらCDにしたり配信したりできるものにするには4.から先の手順も必要です。いったん出来上がれば弾かなくても繰り返し聴けるから楽チンだし。
この一連の作業をやれるのがDAWと言う事になります。
具体的には
- 録音したものを扱えるレコーダー機能
- 自動演奏してくれるシーケンサー機能
- 色んな音を混ぜられるミキサー機能
- 音を調節するFX機能
- 誰でも聴ける形にするエンコーダー機能
がひとつに入っているものです。
この頃のDAWは機能豊富で。他にも勝手に伴奏を付けてくれる機能とか、ズレッズレの音を揃えてれる機能とかのお助け機能があるものもよくあります。
ただ。そうは言ってもDAWは基本的に作業台なので、道具を色々と揃えなくてはなりません。
DAWによっては予めよく使う道具が入っているものもあって、そう言う道具をプラグインと呼んでいます。
道具であるプラグインにも色々と規格があります。
世の中、ドライバーとかだとプラスの2番って言えばどのメーカーも同じ規格。これはJIS規格で国内は統一されているからなのよね。一方で、例えばパソコンとかだとミリねじとインチネジが混在していたりしてちょっと戸惑う事もあったりします。
DAWに使うプラグインはもっと規格が乱立。VSTだのAUだのAAXだの。VSTにも2番だの3番だのがあったり、最近はCLAPなんて言うのもあります。
タダで色々やろうとしたら、圧倒的に有利なのはVST規格。AUはマック使いの富裕層向けの規格だし、AAXはProToolsを使っている人専用みたいな感じ。CLAPはまだまだ新型感があります。
僻みが入っていませんか?
主旨にそうものだとやはりVSTがいちばん。
元々はSteinberg社のDAW、Cubase用に採用されていた規格です。仕様を公開して下さったのでサードパーティや個人の開発者さんがバンバン開発して下さっています。
今出回っているVSTプラグインの規格は事実上VST2とVST3。VST3の方が色々と優秀ですが、前回入れたDAWはVST2もVST3も使えます。
問題が一つあって。
VST2規格のプラグインには32bitタイプと64bitタイプがあります。
64bitのDAWに32bitのプラグインを使用するにはブリッジソフトが必要なのですが、タダの物は見つけられていません。
前回のCakewalkはブリッジ機能が内蔵されているので32bitだろうが64bitだろうが気にせず使えます。
Waveformはブリッジ機能が入っていないので、64bitのWaveformでは64bitのプラグインしか使えません。ま、古ーいプラグインに使えないものがあるってだけで。人気の高いプラグインは古いものでも大抵64bit版がリリースされています。
VST規格で使える(一般に「挿す」と言います)プラグインには楽器の役割のものと、エコーとかの効果を付けるエフェクターの役割のものがあります。
今回は楽器の役割のもので、個人的に最低限欲しいだろうってものをとりあえず並べておきます。
前置きが長くなっちゃったから、実際に鳴らすのは次回って事で。
個人的にはメンバー集めと呼んでいますが、だいたい曲を作ろうと思うとドラムとベースは要るよね。
ドラムは
YOSHIKIさんがやっているアレ。ピアノじゃない方ね。
流石に知ってるよ、と言われそうですが。
実際クラブ通いが大好きな人から「重低音が好き」と言われつつもそれがドラムのキックの音なのかベースの音なのかよく分からないと言われたことがあるので念のため。
ドッドドバン・・ドッドバンジャーンテケテケテケテケって鳴っているアレです。独りで全部やるのよ。
YOSHIKIさんに来てもらわなくても、間違ってドラムを買ってしまわなくてもドラムの音はDAWで鳴らせます。その役割がVSTiのドラム音源。ちいちゃなiが付いているVSTは楽器の役割のものって言う意味です。
タダのドラム音源は世の中色々あります。色々と推奨されていますが、今回は初めての人がたぶん一番使いやすいと思うのものをひとつ。
MT-POWER DrumKit 2(→ダウンロード)。
ページに行ったら「Download Free」って言うのをクリック。
Windows用ね。
VSTの方で。
せっかくなんで、VST3の方にしよう。
DAWが64bit版だったら64bitね。ま、大抵こっちだと思います。
アプデ情報が欲しかったらメール登録してね、と出ました。
特に要らないからいいや。
大抵はもう少し強制的にメール登録が必要なものが殆どです。そんなわけでメールアカウントは曲作り専用のものを用意した方がいいよって話。
ダウンロードしたファイルを解凍。
再現したかったんで適当に解凍したらデスクトップに解凍されちゃいました。
中にはファイルが三つ。.vst3って言うのが本体で、.pdkって言うのは太鼓の音が入っているデータファイル。
HOW TO INSTALLを開いてみてみると、リンクを踏めって出ました。
ま。日本語が無いのはしょっちゅうです。
なになに?.vst3のファイルと.pdkのファイルをどちらもVST3フォルダに置けって書いてあります。
VST3の置き場所はどこでも良いのですが、自動的にインストールしてくれるタイプのものだと大抵は
ルートドライブ(だいたいC:)\Program Files\Common Files\VST3
と言うフォルダになります。あっちこっちに置くと後々面倒なので、ここにまとめておきましょう。
実際に使うの次回以降と言う事で。もう一人だけ呼んでおこう。
ベースさん
これまた、初めての人にも優しいベースさんと言うと
Ample Bass P Lite IIが良いのではないかしら(→ダウンロード)。
ダウンロード方法は大体似たようなもの。
リンクを踏むと、別のサイトに飛ぶからちょっとビビるけどよくある話。
ちなみに、この[Plugins4Free]って言うのは、無料のプラグインをまとめてあるサイトでたぶん一番有名。ベンダー側も自分で管理するのが面倒だから頼んでいたりするのね。
下の方にダウンロードリンクがあるからWin 64 VSTをダウンロード。
こんどはインストーラーだね。ダブルクリックしちゃおう。
よくあるパターンでInstallが始まります。
幾つか同意事項があって。
途中でどこにインストールするか訊かれます。
昔の名残みたいなものなのですが、\Program Files\Steinberg\VSTPluginsフォルダにインストールしてくれるものがよくあります。
必ずしもそうでない事が多いので、なるべくルートドライブの中でVST2専用のフォルダを作っておいて指定するのが良いかもしれません。
ま、ずーっとこのSteinbergの下のフォルダを使っても問題はありません。
どれ入れる?て訊かれたので、要るものだけにしました。
VST2の64bit版とAmplesoundさんのアプリと楽器データでいいかしら。
他のプラグインを入れる時も、大抵はこんな感じです。
- zipとかを解凍してしかるべきフォルダに置く。
- インストーラにお任せして行く
大手だと専用の管理ソフトを入れて、アカウントで管理して行く方式のものもあります。
長々と書いておいてプラグイン二つだけ?と言う話もあるので、続きは次回。
ドラムやベースのプラグインももう少し選択肢があった方が良いしね。
そんなこんなでお粗末様でした。
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