言ったじゃない、と言うのは聞いてないよの前では無力
こんにちは。imoimoです。
結構厄介な、ドラム音源のセッティングを覚え書き兼ねがねまとめております。
ハイハット
ドラムセットの中では基本の機材ですが、スネアと同様に叩き方が何種類もあって、無料プラグイン音源ではなかなか表現がつけられません。
ちなみに、今回使用している無料ドラム音源はMT-POWER DrumKit 2。
MT-POWER DrumKit 2
ちょっと古めですが根強い人気のある手軽で便利な元有料ドラムロンプラーです(→ダウンロード)。
お陰で敬遠気味になってしまうのですが、ハイハットなしと言うわけにも行かず。
プラグインでは一般にClose、Open、Pedalみたいに3種類鳴る物が多い様です。MIDI規格の影響かなぁ。
ちなみにガチで叩けないimoimoとしては念のため記しておきますと
- Closeは、ペダルを踏んだ状態でスティックで叩く音。チキチキチキチチキ
- Openは、ペダルから足を上げた状態でスティックで叩く音。シャンシャンシャンシャン
- Pedalは、ペダルをリズミカルに踏む音。シャクシャクシャクシャク
まぁ常識でしょうと言うなかれ。意外とPedalとCloseの音に違いが無かったりもするわけです。
かっこいいハイハット
と言うとその中間が多くて。ペダル半開きとか閉じて叩くとかがまぜこぜだったりします。シャクシキチキシャクシャクシキチキシャク。
打ち込みでこれをやるのは手に余るので、普通に刻むパターンに走りがち。そんな後ろ向きな扱いです。
遠い昔
実機のマルチ音源を外に繋いでいた頃は、オープンとクローズはどちらかしか鳴らない様な設定だった(気がします)ので、オープンを16分で鳴らして、続いてクローズを16分で鳴らすとシャクシャク言う音になった気がしたものです。
クラッシュシンバルも、叩いた後すぐに手でミュートする「バシュッ」みたいな音は入っていなかったので、例えば16分で2回鳴らして、2回目をベロシティゼロにして作ったりしておりました。手作り感が満載。
今は普通に素材が入っているものが多いから楽チン。MT-POWER DrumKit 2にも入っています。結構上の方のノートで出ます。
ロックぽい曲だと、大抵ハイハットは半開きでぶったたくパターンの音が多いと思うのですが、無料音源故かこの音意外と出ないのです。シュブシュブシュブシュブみたいな音。
普通にオープンで鳴らしても、アタックがチャリチャリ言うのが結構目立ちます。クローズでは尚更。
また、賑やかにしようとオープンをたくさん入れると今度は本体の音が耳障りだったりもして。
意外とハイハットの存在感は強いのです。
そんなハイハットを目立たなくしてしまおうと言うのが基本路線。
パラアウトしたハイハットを、オープン・クローズ・ペダル一気に調整してしまおうと思うので、同じチャンネルにパラアウトしております。
EQ
今度はいきなりEQを挿しております。ReaPlugsのReaEQ(→ダウンロード)。
ポイント1をハイパスフィルターにして、思い切り低域と中域を切っております。もはや虐めですね。
ポイント3で華やかさを出そうとして、ポイント2でバランスを取っている感じです。
コンプ
アタックのチャリ音を潰してしまおうという作戦なので、これまたReaPlugsのReaComp(→ダウンロード)。
今REAPERのサイト確認したら、プラグインのデザインが変わっていました。バージョンアップしたのかも。
スレッショルドをめっちゃ低めにしていますが、かなり潰しているわけですね。
カンカン言うハイハットが嫌い、と言う事でして、ジャージャー言うハイハットが好き。
センドリバーブ
音をスカスカにした分、センドリバーブへは強めに回して背景ぽくしてしまおうと言う作戦。
ステレオイメージャー
音源ではモノラルぽく定位の明確なハイハット。お陰で存在感が満々。そんなわけで散らしてしまおうと思います。
使っているのはAlex HiltonのA1 Stereo Control(→ダウンロード)。
少々重い無料プラグインですが、自然な定位をしてくれるので便利です。ステレオをMONOに変換したりもできるし、位相反転や左右入れ替えもカンタン。
ここでレベルオーバーが起こりやすいので調整しながら使っております。
ハイハットは
一般にドラマーの左側にあって、ドラマーは左足がハイハットのペダル、右足がキックと言うのが基本姿勢(多分)。
叩き方は2種類あって、教科書通りだとハイハットを右手、スネアが左手。手を交差させて叩くみたい。これどうしてなんだろう…現実に手を交差させないで左手でハイハット、右手でスネアの人もいるし。叩けないimoimoにとっては不思議でなりません。
ともかく、そんなわけで聴き手からするとハイハットはやや右寄りから聞こえるわけです。ドラムの一番端にある楽器的な位置づけ。
そうは言っても、ステージの端から端までドラムセットがあるわけではないので、あんまり極端に端に寄せるとリーチが5メートルのドラマーみたいになってしまうこともあります。’70年代頃の音源だとモロ右寄せのものも多いですが、これはステレオ感を出したかったのだろうなぁ、と思うわけです。
ちなみに、DEEP PURPLE(→公式ページ)のイアン・ペイス様(→Wikipedia)はサウスポーなので、”Machine Head”(→YouTube)とかだとハイハットは左から聞こえます。最初聞いた時スピーカーの結線間違えたかと思った。
…かくして、いじめ抜いたハイハットが出来上がりました。ほとんど聞こえん。
音はできても
実際のドラミングではハイハット、てずっと叩いているわけではない事が多くて。
例えば8ビートのズクタクズクタクも、ハイハットを8分でオープン/クローズを交互に
〇×〇×〇×〇×| と置いたとしても、キックはドッッドと
〇-----〇ー|みたいに踏んでいて、スネアがウンパン
ーー--〇ーーー|みたいになると、ハイハットを左右両手で叩いていたドラマーさんは3拍目の表のハイハットは叩いていなかったりするわけです。だって、右手はここでスネアに行ってるじゃない~??みたいな感じ。
しかも、アタマでシンバルなんて叩いてしまった日にはまたハイハットがお休みになります。
そうなると最早やハイハットは
〇×〇×〇×〇×|のつもりが実際は
-×〇×ー×〇×|とやっている事になるわけでして。
ドラムのトラックを作る時、初めはハイハットをまんべんなく入れておいても、シンバルやスネア、タムを加えて行くにつれてどんどん削られて行く運命なのでした。
まぁ、所詮はキカイに叩いてもらうので「手は2本」にこだわらなくても良いかも知れませんが。
そんなこんなでお粗末様でした。
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