人生を賭けた大作が作れるほどの人物は大作に人生を賭けたりはしないわけで
こんにちは。imoimoです。
曲作りをゆるーくてきとーにやっているわけです。
月産100曲とか、一日10曲とか。そんな世界とは無縁でして。それができれば商売にしようかと思ったりもするのでしょうが、できないと悟ったのは何十年も前の事。
そんな最中、80歳のグラフィックデザイナーさんに、1週間で25点と言うモーレツな勢いのグラフィックデザインをやってもらったわけです。
過去の作品の焼き直しでも何でも良いからとにかく25本デザインがいる、て言う話だったのですが。
プロの意地とかではなく、権利の問題でそれはできん。とバッサリ。
素材も拾って来なよ、と言うとこれまた余所とかぶるといかん。とバッサリ。素材の撮影から始めるわけです。
80歳に週5で徹夜させるのも良心が咎めたわけですが…
まあ、どんじゃらどんじゃらデザインが入稿されて来るわけです。あんたは20代かっ、て言うインスピレーションの洪水。
やっぱりプロてのは凄いですねぇ。
80歳でマックを使い倒しているのも凄いけど、よくまぁ次々発想が出るものですな。
かくして、予備も含めて30本くらいのデザインが上がって参りましたとさ。
ところが
「こりゃっ、あのデータはどうした!?」もう寝ていないものだからただの頑固爺さんになっちゃっているわけです。
「来ていませんよ」「いんや、送った」のやり取りが何回か繰り返され、結局送信忘れであったわけです。アップローダー(→こんなの)だの宅ふぁいる便(→コレ)だの使いこなすのもお年寄りには大変でしょうが、一番の難敵は自分の脳みそだったりして。
予備があるからいいじゃない、間に合わないよ。と言っても何ぶん鬼モードに入っているので受け付けません。
妥協を許さないプロの意地ですな。
imoimoも、若かりし頃芝居の劇伴でひと月に30曲録る羽目になった事がありましたが、セリフに合わせた長さにするのも一苦労。アナログの頃なんで場ごとに全部録り分けるわけです。そもそもそんなに曲が思いつかん。
正直やっつけになってしまいました。そんな自分と比べてこの爺さん、さすがはこの道半世紀のプロ。妥協がありません。頭が下がります。
よくもまあ80歳過ぎてこれだけインスピレーションが湧くよな。
結局のところ、理論と技術と抽斗の数が実力、て言うところですかね。この際センスは二の次三の次。
まあ死なない程度にお願いします。
そんなこんなでお粗末様でした。
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