整理整頓。かけ声は有名ですが実物はあんまり見たこともなく。目の当たりにするとかえって病気を疑ったり
こんにちは。imoimoです。
有名どころのDAWにそれぞれ無料版が出揃った観があります。普段はREAPERを使っておりますが、折角だからあちらこちら浮気してみておりました。
現代のDAWは、基本的な機能にはそれほど違いはなく。決定的な違いはあまりなくなりました。
ただ設計思想から向き・不向きはあるみたいですし、無料版となると企業の姿勢が反映された機能制限になるので、感想を整理整頓してみようと思います。
製作スタイル
まずは使う側も様々だろうから、あえてグループ分けしちゃします。
・弾く人
生録りでもMIDIでも、リアルプレイを基本に製作する人。まあ本チャンの人、なイメージです。
・貼る人
トラックメーカーとか呼ばれるのでした、け。使うものは基本的にwavベースの素材優先。最近はこのパターンが多いのでしょうか。理由は第一に「速い」からだと思います。さすがは資本主義。
・打つ人
弾くより打つ方が早い、て人はそうそういないと思います。まあゆるーくのんびりやる人向け?
imoimoはのろのろとこのパターンでやっておりますが、理由は
1. 出先でチョロチョロやるのでキーボードとかはつなげない。ノートPCのみで完結するのが条件。
2. 素材を組み合わせるセンスがゼロ。
3. そもそも弾けない。
ためです。
理屈で製作するには貼るより打つ方がわかりやすいとは思います。でも効率は悪い。
先日、路上ライブやっていたJAZZな人たちが、集まりが悪いのか序盤はキーボードの人がドラムの音でリズム担当していたわけ。上手いもんだなぁ、と感心していたら遅ればせでドラムの人がやって来て。セットを組み立てた瞬間、ケーサツの人にとっ捕まっていました。ドラム氏1秒も演奏できず。そして最近のキーボードはドラムも弾けないとダメなのね。大抵キックとスネアでド・レだから左手の小指&薬指酷使的な演奏では??アサイン変えてたのかな。などと思ったり…
芸風
ついでに芸風も無理矢理グループ分けしちゃいます。
・伝統的芸風
クラシックでも、ポピュラーでも、とにかく8小節ぐらいがざっくりした塊で曲を作る芸風。AメロBメロタイプとでも申しましょうか。
・本能的芸風
ビートの繰り返しから曲を作る芸風。今日の主流ではないかと思っております。
・芸術的芸風
革新的と言うか、破壊的と言うかな芸風。WIREDあたりでちょいちょい取り上げられます。「勿論知ってるよね、この人」みたいに扱われるけれど、はじめましてな人である事がほとんどです。
で、独断と偏見で無料版DAWの選択肢を整理整頓すると
一通りさわってみた感想を、長所短所でまとめてみます。
Pro Tools | First
長所:業界標準のPro Toolsがタダで使える。
物足りない所:ネット環境前提。プロジェクトとトラック数に制限がある。プラグインが基本AAXでとっつきにくい(rewireやラッパーでVSTも使えます)。
まとめ:無料版とは言え、基本「お試し版」ですね。買うの前提で使ってみる人向け。
Studio One | Prime
長所:Cubase開発スタッフが立ち上げた会社のDAWだけあって、先進的だし快適な操作性。
物足りない所:無料版ではVST等のプラグインが使えず、音源は内蔵のサンプラーオンリー。
まとめ:これ一つで完全に製作できます。でも拡張するなら買ってね、と言う姿勢ですね。
Cakewalk by BandLab
長所:元々Cubaseと人気を二分していたSONAR Platinumなので、高機能。至れり尽くせり。
物足りない所:重い。マシンスペック必要な感じ(→REAPERとCakewalkドロップアウト比較)。
まとめ:動く環境であれば多分無料版では最強最高です。imoimoは欠格者でした。
Tracktion T7
長所:今、イチからDAWを設計したらこうなるかな、と思わせる理に適った設計で、軽い。でもフル機能。
物足りない所:ほかのDAWと大分勝手が違うので、これで行くならずっとこれで行くべき?ミキサー画面がないとかね(有料版のWAVEFORMにはあります)。
まとめ:「買ってね」感が一番少ない無料版。MIDIよりもwav素材ベースの方に適していそうです。
その他
FL STUDIO (こちら)ダンス系の人に圧倒的人気。無料はデモ版です。基本的には買ってねと言う路線
CUBASE (こちら)基本有料です。使っている人が圧倒的に多いのはバンドルで付いてくるから?日本の庶民にはデファクトスタンダード。VSTやASIOの大元です。
iPadや、android、マックとなるとまた勝手が変わりますね。
ちなみにimoimoはiPadではCubasisやMusicStudio、GarageBand、KORG Gadgetとか入れていますが、指が太いのでどれもとにかく操作が大変。androidではFL Studioとか入れていますが、更に操作が大変。そしてどれもこれも「有料」。庶民につきマックは持っておりません。
REAPER
国際的にも個人的にも高評価のDAWですが、ドネーションウエアなので、タダではありません。そのため今回はオマケ程度に。
財布のひもを絶対に緩めないならば
使った感じ、実用的にはTracktionT7がイチオシです。
マジョリティな操作性に親しみたければCakewalk by BandLab。
生まれて初めてさわるならStudio One | Prime。
プロ気分を楽しみたいならPro Tools | First。
と言うまとめで結論とします。
そんなこんなでお粗末様でした。
補)世の中進むのが早いですなぁ。つい先日「タダでやるならDOMINO」て言っていたのに、随分と便利になりました(→タダにこだわってDTMをするための覚書き)。
(目次)
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