学者さんによると、人は分かっていることよりも分かっていない事の方が多いそうで。分からないことを探すのが学者の本分でもあったり。
こんにちは。imoimoです。
折角タダになったcakewalkに、REAPERから引っ越してみていて、8小節12秒の小さな曲を作ってみようと。
小さい曲てのは意外と難しくて、パートは4つで行き詰まりました。
そのままミックスしても良いのですが、パートが多い時の事を想定して、一度各トラックをwavに落としてからミックスしようと思います。
REAPERでは、wavに書き出して、トラックに移して行く作業でMIDIをwavに変換するのですが、cakewalkはちょっと感じが違うのでした。
業界標準のPro Toolsでは常識的な作業だそうですが、「フリーズ」てのがこの作業。
フリーズ
目当てのトラックのMIDIトラック(こんなアイコンのついている方のトラック)で、右クリックすると、メニューが表示されて、「フリーズ」てのがあります。
「フリーズオプション」で色々設定できますが、とりあえずデフォのままでフリーズしても問題ありませんでした。「シンセのフリーズ」をクリックすると、
オーディオトラックの方にwavでシンセの発音データを書いてくれます。パラアウトしているドラムも、パートごとに書いてくれました。
そして「アンフリーズ」で元に戻るのでした。カンタン。
もう一つ、「バウンス」てのもあって、これはまあプリミックスみたいな用途で、微妙に違うみたい。
バウンス
トラックリストのすぐ上にある小さなタブの「トラック」のプルダウンメニューを開くと、「トラックにバウンス」て言うのがあります。
これやると、再生データを新規トラックにまるごとwavで書き出してくれるわけ。1パートだけ再生してバウンスすれば、wav書き出しして新規トラックに載せてくれます。
フリーズとバウンスの違い
フリーズは、MIDIシンセの発音データをそのままwavにして、CPU負荷を減らすのが目的。FXとかはwavに対してかかるから、フリーズ後もエディットできます。
バウンスは、その名の通り「まとめる」作業なので、いわゆるプレミックス。FXもかかり、設定によっては何パートかミックスされたものがwavに書き出されます。
Pro Toolsでは、「コミット」ていうのもあって、これはundoもできないんだ、て。「クリエイターは自ら退路を断つ事でクリエイティビティが向上する」と解説されていました。芸術の厳しさがヒシヒシと伝わりますが、こちとら主眼はボケ防止ですから…
チームで協同作業したり、デスクトップとラップトップなど複数のマシンで製作する時、機材によってプラグインとかの構成が違う問題を回避するための機能だそうです。なるほどねぇ。実戦的。
遠い昔、楽曲データをMIDIでやり取りしていた時代。NIFTY-ServeのFMIDIORG(フォーラム名)とかがあった頃なのですが、MIDIデータには大抵「この音源で再生してください」的な項目があったのです。確かにRoland音源用のデータをYAMAHA音源で鳴らすと音色が激しく入れ替わるんで。それはそれで面白かったりもして。こういうのを逆手に取る方法も面白くて、imoimoはリズムマシンRX-11
をDX-7につないで使ったりしたのですが、これ、ゲートタイムが尋常でない位に短いから、設定した音色とは別物の音で鳴ったりするわけ。牧歌的な時代でした。
とにかく、各パートをフリーズ。wavと一緒にMIDIも鳴ると、音が宇宙からのメッセージみたいになっちゃいます。だからMIDI側はミュート。
かくして無事wavでミックスできる様になりました。
実際に使い比べてみると、cakewalkもREAPERもやれることはまあ大体同じ。これは好みの問題になりそうです。
本職の方によると、cakewalk(SONAR)/REAPER/Cubase/Studio Oneは設計思想が近く、Ableton Live/Bitwig Studio/Pro Tools/FL Studioはこれはこれで別系統で近いものだそうです。確かに、cakewalkはREAPERと同じ感覚で使えました。以前、Pro Tools Firstにとっつきにくさを感じて苦手意識があるのですが、その為かなぁ、などと思ったりもして。
同様に、iPadのアプリでも、大人気のKORG Gadget、GarageBandと言ったラインナップよりも、いまいち知名度の低いMobile Music Sequencerの方が使いやすく感じたり、Cubasis 2はimoimoの太い指では辛すぎて、ちょいマイナーですがMusic Studioの方が便利。と言った感想なのでした。FL Studioなどに至ってはほとんど触らない位の苦手意識。まあ好みですかね。
そんなこんなでお粗末様でした。
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